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ドイツとロシアのユーロコット・ローンチ・サーヴィシズ社は2月17日4時57分(日本時間)、地球観測衛星「センティネル3A」を搭載した「ロコット」(ローカト)ロケットを、ロシア北西部にあるプレセーツク宇宙基地から打ち上げた。

ロケットは順調に飛行し、79分後に衛星を分離して、打ち上げは成功した。

センティネル3Aは欧州宇宙機関(ESA)が開発した地球観測衛星である。欧州委員会が立ち上げた全地球的環境・安全保障監視計画「コペルニクス」に基づいて開発された衛星で、光学センサーを搭載し、海洋や陸地を観測する。

欧州はコペルニクス計画によって、全地球の観測網を構築し、継続的で自立した、信頼性の高いデータを取得し、欧州の安全・安心を充実させる一方で、地球環境保全や気候変動に関わる現象の理解など、広範囲におけるミッションやサービスをカヴァーすることを目的としている。

製造はタレス・アレニア・スペースが担当した。打ち上げ時の質量は1200kgで、高度815kmの太陽同期軌道で運用される。設計寿命は7年が計画されている。

ロコットは大陸間弾道ミサイルのUR-100N UTTHを基に、衛星打ち上げ機として開発されたロケットである。弾道飛行の試験を含めると、今日までに28機が打ち上げられており、そのうち衛星を予定の軌道に投入できなかったなどの明確な失敗を2回起こしている。

Image Credit: ESA

■Rockot orbits Sentinel-3A Monitoring Mission Successful Launch of European Copernicus Satellite
http://www.eurockot.com/wp-content/uploads/2016/02/Launch-Success_Sentinel-3A.pdf