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三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2月17日17時45分(日本標準時)、X線天文衛星「ASTRO-H」を搭載したH-IIAロケット30号機を打ち上げた。

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ロケットは順調に飛行し、打ち上げから14分14秒後に衛星を分離した。このあと、軌道や衛星の状態を確認し、打ち上げが成功したかどうかが発表される。また成功が確認された後には、ASTRO-Hの愛称も発表されることになっている。

ASTRO-HはJAXAを中心に、米航空宇宙局(NASA)や欧州宇宙機関(ESA)、国内外の大学などが共同で開発した衛星で、X線という人間の目では見えない光で宇宙を見ることを目的としている。たとえば超新星爆発、ブラックホール、活動銀河核、銀河間の高温のプラズマは激しく活動をしており、数百万度から数億度と非常に温度が高くなっている。X線はこうした温度の高い領域から出ており、これらを観測することで多くの謎が解明されることが期待されている。

衛星の全長は14m、打ち上げ時の質量は2.7トンと、JAXAの科学衛星の中で最も大きく、その中には最先端の技術で開発された高性能なX線望遠鏡が搭載されている。また機体が大きくなったことで、従来のJAXAの科学衛星と比べ、冗長系も十分に確保されている。

ASTRO-Hは打ち上げ後、高度約575km、軌道傾斜角31度の軌道を回りながら観測を実施する。運用期間は3年を目標としている。

日本は1979年に打ち上げられた「はくちょう」から、衛星を使ったX線による宇宙の観測を続けており、ASTRO-Hは2005年に打ち上げられた「すざく」の後継機となる。また、世界で最も進んだX線天文衛星でもあり、世界中の研究者から大きな期待が寄せられている。

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日本は1979年に打ち上げられた「はくちょう」に始まり、長年X線天文衛星を打ち上げ続けてきた。ASTRO-Hは2005年に打ち上げられ、2015年に運用を終了した「すざく」の後継機となる。

またH-IIAロケット30号機では、打ち上げ能力の余裕を利用して、名古屋大学の「ChubuSat-2」、三菱重工の「ChubuSat-3」、九州工業大学の「鳳龍四号」の、合計3機の小型衛星も搭載されて打ち上げられた。

Image Credit: JAXA

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