三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2月10日、X線天文衛星「ASTRO-H」を搭載したH-IIAロケット30号機の打上げについて、当初の予定通り2月12日(金)17時45分(日本標準時)に実施すると発表した。
打ち上げ可能な時間帯は17時45分~18時30分(日本標準時)までで、またこの日打ち上げができなかった場合に備え、打ち上げ予備期間として年2月13日(土)~2月29日(月)までが確保されている。
打ち上げの模様はインターネットを通じて生中継される他、全国各地でパブリックビューイングが開催される。
ASTRO-HはJAXAなどが開発した衛星で、X線を使って宇宙を観測することを目的としている。日本は1979年に打ち上げられた「はくちょう」に始まり、長年X線天文衛星を打ち上げ続けてきた。ASTRO-Hは2005年に打ち上げられ、2015年に運用を終了した「すざく」の後継機となる。
なお、ASTRO-Hの打ち上げ成功後には、「はくちょう」や「すざく」のような愛称が付けられることになっている。
またH-IIAロケット30号機では、打ち上げ能力の余裕を利用して、名古屋大学の「ChubuSat-2」、三菱重工の「ChubuSat-3」、九州工業大学の「鳳龍四号」の、合計3機の小型衛星も搭載されて打ち上げられる。
Image Credit: JAXA
■JAXA | H-IIAロケット30号機によるX線天文衛星(ASTRO-H)の打上げ時刻及び打上げ時間帯について
http://www.jaxa.jp/press/2016/02/20160210_h2af30_j.html