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北朝鮮国家宇宙開発局(NADA)は2月7日9時30分(日本時間)、地球観測衛星「光明星4」号を搭載した「光明星」ロケットを、北朝鮮の東倉里にある西海衛星発射場から打ち上げた。

朝鮮中央通信や朝鮮中央テレビなどは「打ち上げ成功」と発表。その後、米軍による観測によって、軌道上に衛星が打ち上げられたことが確認され、打ち上げ成功が裏付けられている。

発表によると、「光明星4」は地球観測衛星を目的としており、地球の観測に必要な測定機器と通信機器が搭載されているという。衛星の姿かたち、質量、寸法などは明らかにされていない。発表では高度約500km、軌道傾斜角97.4度の軌道に乗っているとされるが、米軍による観測データでは、軌道傾斜角はその通りではあるものの、高度が若干下回っている。

また8日18時現在、世界各国の機関や団体、個人から衛星からの電波の受信に成功したという報告は出ておらず、衛星が故障しているか、そもそも機能する衛星として造られていなかった可能性もある。

北朝鮮は今回までに、1998年、2009年、2012年4月、12月の、少なくとも計4回の衛星打ち上げを試みており、そのうち2012年12月の打ち上げで初めて成功し、「光明星3」号2号機を軌道に投入した。しかしこの衛星もまた、電波を出していることが確認できておらず、故障しているものと推測されている。

なお、前回の打ち上げに使われたロケットは「銀河3号」と呼ばれていたが、今回は「光明星」と呼ばれている。しかし外見は同じであり、内部に手を加えた改良型か、あるいは名前を変えただけの同型機と推測されている。

※画像は2012年4月に打ち上げられた「銀河3号」ロケットのもの。

Image Credit: Voice of America (Public domain)

■조선민주주의인민공화국 국가우주개발국 보도 --지구관측위성 《광명성-4》호 성과적으로 발사--
http://www.kcna.kp/kcna.user.article.retrieveNewsViewInfoList.kcmsf