北朝鮮は事実上の長距離弾道ミサイルを発射した
報道各社は7日、北朝鮮が2016年2月7日9時31分ごろに事実上の「長距離弾道ミサイル」を発射したと発表しました。ミサイルの一部は沖縄上空を通過したものの、現時点では被害などの報告は入っていません。
今回のミサイルは北朝鮮北西部の東倉里(トンチャンリ)から南の方向に発射されました。ミサイルは5つに分離し、1つは黄海に、2つは南シナ海に、そして残る2つは約10分後に沖縄県上空を通過。沖縄県を通過した2つのうち、1つは飛行を続け宇宙空間に到達したとの報告もあります。また、ミサイルの1段目は分離後に空中で爆発し、2段目は予告区域外に落下しました。
今回発射されたのは「テポドン2 改良型」と見られます。ミサイルの推測される最大積載量は1トンで、有効射程距離は13,000km。計算上ではアメリカ本土への到達も可能です。
なお、北朝鮮は国営・朝鮮中央テレビを通じて「地球観測衛星クァンミョンソン(光明星)4号の打ち上げに成功した」と発表しています。一方安倍首相は「今回の発射は国連決議違反であり、毅然として対応する」と発言。また政府は国家安全保障会議を招集し、北京の大使館ルートで北朝鮮に抗議しました。
Image Credit: BBC News
■北朝鮮ミサイル 沖縄県上空を通過 被害の報告なし
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160207/k10010401031000.html
■北朝鮮「地球観測衛星の打ち上げに成功」と発表
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160207/k10010401091000.html
■北朝鮮がミサイル発射 沖縄上空通過、破壊措置はせず
http://www.asahi.com/articles/ASJ2664CSJ26UHBI01S.html
■北朝鮮ミサイルが沖縄上空通過、5つに分離後1つは飛行継続
http://jp.reuters.com/article/nk-missile-idJPKCN0VG00J
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