米国のユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)社は2月5日22時38分(日本時間)、航法衛星「GPS IIF-12」を搭載した「アトラスV」ロケットを、ケイプ・カナヴェラル空軍ステーションから打ち上げた。
ロケットは順調に飛行し、約3時間23分後に衛星を分離し、打ち上げは成功した。
GPS IIF-11は、カーナビやスマートフォンなどでおなじみのGPS(グローバル・ポジショニング・システム)を構成する衛星で、GPS IIFはGPSの衛星としては第4世代に当たる。前世代機と比べ、搭載されている原子時計の正確さが上がり、それによって測位もより正確にできるようなっている。
GPS IIFはボーイング社が製造し、運用は米空軍が担当する。打ち上げ時の質量は1630kgで、高度2万0200km、傾斜角が55.0度の円軌道を周回する。設計寿命は15年が予定されている。
今回打ち上げられたのはGPS IIFの12号機で、GPS IIFシリーズはこれで最後となり、今後、早ければ今年から、ロッキード・マーティン社が開発した、より高性能な「GPS III」シリーズの打ち上げが始まることになる。
Image Credit: ULA
■United Launch Alliance Successfully Launches GPS IIF-12 Satellite for U.S. Air Force - United Launch Alliance
http://www.ulalaunch.com/ula-successfully-launches-gps-iif12.aspx?title=United+Launch+Alliance+Successfully+Launches+GPS+IIF-12+Satellite+for+U.S.+Air+Force