イーロン・マスク氏は2025年までの有人火星探査を考えている。
民間のロケット会社として成功をおさめるスペースXのイーロン・マスク氏が、香港のスタートアップイベントにて「2025年までに人を火星に到達させたい」と明かしました。計画の詳細は年内に発表するとも発言しており、スペースXの計画に期待が集まっています。
マスク氏は「火星への到達は人類が生存し、多惑星で生存するために重大なミッションだ」と表明しています。同氏は一つの惑星に囚われたまま将来の絶滅の可能性を待つのがいいのか、それとも複数の惑星で生存するのかどちらがいいのか? と問いかけた上で、
「火星(への移住)は次へのステップとして自然だ。実際、火星は人類が到達し、生活環境を作れる唯一の惑星なのだから」
と語っています。マスク氏は過去にも火星への移住が人類の生存のために必須だと語っていました。現在NASAは2030年代の火星への有人探査を計画していますが、マスク氏の計画はそれより10年近く早いものになります。
この計画が果たして現実的なものなのか…は、年内に発表される詳細を確認する必要があります。しかし、同社のロケット「ファルコン9」は人工衛星の打ち上げにおいてすでに実績を積んでおり、さらに宇宙船「ドラゴン2」のホバリング試験やパラシュート試験なども成功しています。
これまでテスラ・モーターズで実用的な電気自動車を世に送り出し、さらにスペースXも宇宙開発企業として育て上げたマスク氏。イノベーションの代名詞となった彼だからこそ、今回の計画もなんだか現実可能な気がしてきます。今後の詳細の発表を楽しみに待ちましょう!
Image Credit: The Next Web
■SpaceX’s Elon Musk wants to send humans to start colonizing Mars by 2025
http://thenextweb.com/insider/2016/01/30/spacexs-elon-musk-wants-to-send-humans-to-start-colonizing-mars-by-2025/
最終更新日:2022/11/17