インターナショナル・ローンチ・サーヴィシズ(ILS)社は1月30日7時20分(日本時間)、通信衛星「ユーテルサット9B」を搭載した「プロトンM/ブリーズM」ロケットを、カザフスタン共和国にあるバイコヌール宇宙基地から打ち上げた。

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ロケットは順調に飛行し、9時間12分後に予定通りの軌道に衛星を投入した。

ユーテルサット9Bはフランスの衛星通信会社ユーテルサット社が運用する通信衛星で、エアバス・ディフェンス&スペース社が製造した。東経9度の静止軌道から、イタリアやドイツ、ギリシャなどに通信サーヴィスを提供する。

また同衛星は「欧州データ中継衛星A」(EDRS A)という名前ももち、欧州宇宙機関(ESA)の地球観測衛星と地上局との間の通信を中継する役目ももっている。

プロトンMの次回の打ち上げは、欧州とロシアが共同開発した火星探査機「エクソマーズ2016」となる。プロトンMロケットは近年失敗が増えており、またロシアはソヴィエト連邦時代から数多くの火星探査機を打ち上げているものの、その大半が失敗していることから、その成否に注目が集まっている。

Image Credit: ILS

■ILS PROTON SUCCESSFULLY LAUNCHES EUTELSAT 9B | International Launch Services
http://www.ilslaunch.com/newsroom/news-releases/ils-proton-successfully-launches-eutelsat-9b-satellite

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