2016年3月28日11時、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、前日に発表したX線天文衛星「ひとみ」の通信途絶に関して続報を公表した。依然として衛星からの電波を受信できない状況が続いており、引き続き衛星の通信の復旧と原因調査に取り組んでいるという。
また、スペースデブリなどの監視を行っているアメリカ国防総省戦略軍統合宇宙運用センター(JSpOC)は、「ひとみ」の周囲に5個の小型物体を確認しており、「ひとみ」から分離した物体である可能性が示されている。このことについてJAXAは、JSpOCが物体を確認した時刻以降にも短時間ながら「ひとみ」が送信した電波を受信できていることから、因果関係を確認中としている。