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米スペースX社は2015年12月21日朝(日本時間)、今年6月の失敗以来初となる「ファルコン9」ロケットの打ち上げを実施する。今回はエンジンや機体に大きく手が加えられた「改良型ファルコン9」の初打ち上げとなり、また第1段機体の陸上への着陸にも挑戦する。

打ち上げ日時は米東部標準時2015年12月20日20時29分(日本時間2015年12月21日10時29分)に設定されている。搭載する衛星はオーブコム社の通信衛星「OG2」で、11機を同時に打ち上げる。

ファルコン9は今年6月28日に「ドラゴン」補給船運用7号機を打ち上げた際、空中分解を起こし、打ち上げに失敗。以来、打ち上げ停止の状態が続いていた。

今回の打ち上げで使われるファルコン9は、「ファルコン9 v1.1 フル・スラスト」、もしくは「ファルコン9 v1.2」などと呼ばれる、ロケットの全体に改良が加えられ、従来型に比べ打ち上げ能力が大きく向上した新型機となる。

また、スペースX社のイーロン・マスクCEOは19日に、第1段機体をケープ・カナヴェラル空軍ステーションに着陸させる試験にも挑むと明らかにした。同社はこれまで洋上や、無人の大型船の上に降ろす試験を行ってきたが、成功したことはない。しかし、あと一歩のところまでは到達しており、また同社の最終的な目標は陸上への着陸でもあることから、今回の試験の成功に期待がかかっている。

Image Credit: SpaceX

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