米国のスペースX社は2015年12月11日、今年6月に打ち上げに失敗した「ファルコン9」ロケットの打ち上げ再開日について、12月19日ごろを目指すと明らかにした。
ファルコン9は今年6月28日に「ドラゴン」補給船運用7号機を打ち上げた際、空中分解を起こし、打ち上げに失敗。以来、打ち上げ停止の状態が続いている。
同社によると、16日(米国時間)に静的燃焼試験(Static Fire Test、ドレス・リハーサル)を実施し、その結果が良好であれば、試験から3日後の、20時から21時(米東部標準時)の間に打ち上げることを目指しているという。
搭載する衛星はオーブコム社の通信衛星「OG2」で、11機を同時に打ち上げる。
今回の打ち上げで使われるファルコン9は、6月の事故前から開発されていた改良型となる。この機体は「ファルコン9 v1.1 フル・スラスト」、もしくは「ファルコン9 v1.2」と呼ばれており、ロケットの全体に改良が加えられ、従来型に比べ打ち上げ能力が大きく向上している。
また、公式にはまだ発表されていないが、今回の打ち上げでも第1段機体の回収を試みるという。以前は、打ち上げ場所でもあるケープ・カナヴェラルに着陸させることを目指しているとも報じられていたが、回収用のドローン船が出港したことが確認されていることから、今回も洋上での回収になると見られる。
Image Credit: SpaceX
■ORBCOMM-2 MISSION UPDATE | SpaceX
http://www.spacex.com/news/2015/12/11/orbcomm-2-mission-update