宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2015年12月9日、金星探査機「あかつき」が金星周回軌道に入ったあとに撮影した、金星の画像を公開した。
公開された画像は3枚で、「あかつき」に搭載されている5台のカメラのうち、機器の立ち上げが終わっている「1μmカメラ(IR1)」と「中間赤外カメラ(LIR)」、「紫外線イメージャ(UVI)」で撮影されたもの。
IR1のものは12月7日13時50分(日本時間)ごろ、金星から高度約6万8000kmのところで撮影されたもの。LIRとUVIは共にほぼ同時となる、12月7日14時19分(日本時間)ごろに、金星から高度約7万2000kmのところで撮影されたものとなる。
金星探査機「あかつき」は12月7日に金星周回軌道への投入に挑み、9日に成功したことが確認された。
今後は搭載している他の科学観測機器「2μmカメラ(IR2)」と「雷・大気光カメラ(LAC)」、超高安定発振器(USO)の立ち上げと機能確認が行われ、IR1、LIR、UVIと合わせて約3か月間の初期観測を行うとともに、軌道制御運用を行って徐々に金星を9日間程度で周回する楕円軌道へと移行する予定となっている。
その後、2016年4月ごろから定常観測に移行することが計画されている。
(技術的な制約により、本記事では画像を1枚のみ掲載しておりますが、下記サイトにて、3枚すべての画像をご覧いただけます)
Image Credit: JAXA
■JAXA | 金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入結果について
http://www.jaxa.jp/press/2015/12/20151209_akatsuki_j.html