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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2015年12月7日、金星探査機「あかつき」が12月1日に撮影した、金星の画像を公開した。

撮影に使われたのは紫外線イメージャ(UVI)、1μmカメラ(IR1) 中間赤外カメラ(LIR)の3台で、カメラの状態確認のために撮影が行われた。今回公開されたのは、そのうちUVI(左)とIR1(左)のものである。このときの「あかつき」から金星までの距離は約110万kmで、月と地球の間の距離の3倍程度だったという。

「あかつき」はこれまで、太陽光による熱から探査機を守るため、比較的熱に強い高利得アンテナ取り付け面を太陽に向けた状態を維持していたことから、探査機本体に固定されたカメラの視野方向を好きな方向に向けることができなかった。しかし、探査機と金星の位置関係から、この状態においても2015年11月末からカメラ視野に金星が収まる位置関係となったため撮影が行われた。

「あかつき」は12月7日に、金星をまわる軌道に入るためのエンジン噴射を実施した。噴射そのものは正常に行われたことが確認されているが、軌道に入っているかどうかは検証と確認を行わなければわからないため、JAXAでは12月9日18時に発表するとしている。

Image Credit: JAXA

■JAXA | 金星探査機「あかつき」(PLANET-C)
http://www.jaxa.jp/projects/sat/planet_c/topics_j.html#topics6430