宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2015年12月7日、金星探査機「あかつき」を、金星をまわる軌道に投入するためのエンジン噴射を実施した。成功したかどうかは12月9日に発表される予定となっている。
「あかつき」は6日までに必要なプログラムが送られ、今日の動きはすべて「あかつき」自身の判断で行われた。地上の運用管制室では、運用チームが「あかつき」から送られてくるデータを見守った。
本来、軌道投入に使用するはずだったメインのエンジンは、5年前の失敗時に故障しており、今回は姿勢制御に使うための小型エンジンを使い、軌道投入に挑んだ。
噴射は8時51分から行われ、20分33秒間続いて終了。その後、地上に送られてきたデータから、噴射が時間通りに開始し、終了したことが確認されたという。
「あかつき」が予定通りの軌道に乗っているかどうかは、今後約2日をかけて確認が行われ、12月9日の18時に発表されることになっている。
Image Credit: JAXA/池下章裕