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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2015年12月1日、小惑星探査機「はやぶさ2」が新たに撮影した、地球と月の画像を公開した。

この画像は11月26日に、中間赤外カメラ(TIR)を使って撮影されたもの。TIRは天体からの熱を2次元で撮像する観測機器で、JAXAのほか、国内外の多数の大学、研究機関によって開発、運用が行われている。

TIRは11月10日から13日にかけても地球と月を撮影しているが、そのときのものと比べ、今回の画像は地球も月も大きく、また地球と月の距離も離れて見える。月の位置もおよそ半周している。撮像時の地球までの距離は約300万kmで、北極側から約52度の角度だったという。

「はやぶさ2」は2014年12月の打ち上げ以来、順調に航行を続けており、現在は徐々に地球に近付く軌道に乗っている。このあと今月3日に地球スイングバイによって軌道を変え、目的地の小惑星「リュウグウ」へ向かい、探査を行う。

Image Credit: JAXA

■中間赤外カメラ(TIR)による地球-月の撮影:その2 | JAXA はやぶさ2プロジェクト
http://www.hayabusa2.jaxa.jp/topics/20151201_02/