宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2015年11月2日、12月3日に予定している小惑星探査機「はやぶさ2」の地球スイングバイに向けた軌道修正を実施すると発表した。

この軌道修正は「TCM」(Trajectory Correction Maneuver)と呼ばれるもので、「はやぶさ2」の地球スイングバイを正確に行うために必要なものとなる。

計画では、11月3日(TCM-1)、11月26日(TCM-2)、12月1日(TCM-3)の、計3回に分けて行われることになっている。なお、TCM-2とTCM-3に関しては、その前の軌道修正の結果を見て実施の要否の判断を行うとしており、たとえばTCM-1のみで十分な場合や、TCM-2までで十分な場合もありうるとしている。

実施時刻、スラスタ噴射時間などの実施結果については、ウェブサイトなどを通じて発表するという。

「はやぶさ2」は2014年12月3日に打ち上げられ、現在まで順調に航行を続けている。2018年の6月、7月ごろに目的地である小惑星「リュウグウ」(1999 JU3)に到着する予定で、約1年半にわたって探査活動を行い、2019年11月、12月ごろに出発。そして2020年の11月、12月ごろに地球に帰還する計画となっている。

 

Image Credit: JAXA/池下章裕