宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2015年11月26日、小惑星探査機「はやぶさ2」の地球スイングバイに向けた、2回目の軌道補正マニューヴァーを実施したと発表した。
この軌道補正マニューヴァーは、12月3日に予定されている地球スイングバイを正確に行うために実施されたもので、英語のTrajectory Correction Maneuverの頭文字から「TCM」とも呼ばれている。第1回のTCM-1は11月3日に行われた。
第2回となる今回のTCM-2は、11月26日の8時30分から10時ごろ(日本標準時)において行われ、姿勢制御用のRCSスラスターを予定通り約1秒間噴射し、正常に終了したという。探査機の状態は良好だという。
TCM-1と同様に、今回も12基あるスラスタのうち4基が使われた。また噴射は2回に分けて行われた。
今後、12月1日にTCM-3の実施が予定されている。なお、それぞれのTCMの実施は、その前に行ったTCMの結果を分析した後、必要か不要かの判断を行うとしている。
「はやぶさ2」の地球スイングバイは12月3日に予定されている。この地球スイングバイによって、軌道の向きと速度を変えた「はやぶさ2」は、目的地である小惑星「リュウグウ」に向け、地球の周辺から飛び出していくことになっている。
Image Credit: JAXA
■JAXA はやぶさ2プロジェクト
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