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中国は2015年11月27日6時27分(日本時間)、地球観測衛星「遥感二十九号」を搭載した長征四号丙ロケットを、太原衛星発射センターから打ち上げた。

飛行の詳細は不明だが、中国政府や中国国営メディアなどは打ち上げ成功と発表。その後、米軍の観測により衛星が軌道に乗っていることが確認されている。

中国政府の発表によると、遥感衛星二十九号は地球観測(リモート・センシング)衛星で、科学的な試験や資源探査、農作物の管理を目的としているとされる。だが、遥感シリーズは軍事目的でも使用されていると見られている。

遥感シリーズには電子光学センサーを搭載した衛星、合成開口レーダーを搭載した衛星、そして電波傍受を目的とした衛星の大きく3種類があると見られている。

今回打ち上げられた遥感衛星二十九号は、打ち上げに使われたロケットの性能や投入された軌道、過去の打ち上げとの比較などから、合成開口レーダーを搭載した衛星であると考えられている。

今回の打ち上げで、長征ロケット・シリーズの打ち上げ数は219機となった。

Image Credit: 中央政府门户网站

■我国成功发射遥感二十九号卫星 _图片_中国政府网
http://www.gov.cn/xinwen/2015-11/27/content_5017468.htm