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米航空宇宙局(NASA)は2015年11月25日、開発中の「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」の主鏡の取り付けを始めたと発表した。

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、現在も活躍している「ハッブル宇宙望遠鏡」の後継機で、NASAや欧州宇宙機関、カナダ宇宙庁などが共同で開発している。現時点で、2018年10月ごろの打ち上げが予定されており、打ち上げ後、地球から約150万km離れた、太陽・地球系のラグランジュ第2点に投入され運用される。可視光も撮影できたハッブルとは違い、ジェイムズ・ウェッブは赤外線カメラしか搭載していないが、観測能力は大幅に向上する。

ジェイムズ・ウェッブの望遠鏡には、直径6.5mの巨大な主鏡が使われている。これほど大きな鏡をそのまま打ち上げられるロケットは存在しないため、1.3mの六角形の部品に分け、これを18枚搭載し、軌道上で展開することで実現する。

今回取り付けられたのはその18枚のうちの最初の1枚目で、ロボット・アームを使い、慎重に作業が行われた。今後、来年初めごろまでにかけて、18枚すべての取り付けが行われる予定となっている。

Image Credit: NASA

■NASA’s Webb Space Telescope Receives First Mirror Installation | NASA
http://www.nasa.gov/press-release/nasa-s-webb-space-telescope-receives-first-mirror-installation

最終更新日:2022/11/17