欧州宇宙機関(ESA)は11月25日、来年3月に打ち上げを予定している火星探査機「エクソマーズ2016」を、打ち上げが行われるカザフスタン共和国バイコヌール宇宙基地まで輸送する準備が始まったと発表した。
エクソマーズ2016は、ESAとロシア連邦宇宙庁が共同で開発した探査機で、火星の周回軌道上から大気を調べる「トレイス・ガス・オービター」と、火星の地表への着陸技術を試験する「スキアパレッリ」の2機から構成されている。
両者は結合された状態で打ち上げられ、火星到着の直前に分離され、トレイス・ガス・オービターは軌道に、スキアパレッリは火星の大気圏に突入し、地表に着陸する。
打ち上げは2016年3月14日から25日の間に予定されており、打ち上げにはロシアのプロトンMロケットが使われる。
スキアパレッリは火星への着陸技術の実証が主目的であり、得られたデータは2018年に予定されている次のミッション「エクソマーズ2018」で打ち上げられる、大型の探査車(ローヴァー)の着陸装置の開発に活かされることになっている。
Image Credit: ESA
■ExoMars prepares to leave Europe for launch site / Space Science / Our Activities / ESA
http://www.esa.int/Our_Activities/Space_Science/ExoMars_prepares_to_leave_Europe_for_launch_site