1121Dragon-V2

米航空宇宙局(NASA)は2015年11月21日、スペースX社との間で、国際宇宙ステーション(ISS)への宇宙飛行士の輸送で契約を結んだと発表した。

NASAは現在、民間企業に有人ロケットを開発させ、宇宙飛行士の輸送を委託する計画を進めており、スペースX社はその計画の下で、「ドラゴンV2」宇宙船と、それを打ち上げる有人仕様の「ファルコン9」ロケットの開発を進めている。同社はここ最近、詳細設計審査を実施し、ロケットや宇宙船の設計や、組み立てや試験などが十分な水準にあることを証明し、それを受けてNASAが正式に打ち上げ契約を結んだ。

今回の契約では、最大4人の宇宙飛行士を乗せ、ISSに向けて最低2回、最大で6回の飛行を実施することなどの条件が定められている。

また、米大手のボーイング社もこの計画に参加しており、今年5月にはボーイング社に対しても今回と同様の発注が行われている。

両社とも、初の有人打ち上げは2017年に行われる予定となっているが、どちらが先になるかはまだ未定である。

Image Credit: SpaceX

■NASA Orders SpaceX Crew Mission to International Space Station | NASA
http://www.nasa.gov/press-release/nasa-orders-spacex-crew-mission-to-international-space-station