米航空宇宙局(NASA)は2015年10月22日、小惑星探査機「OSIRIS-REx」(オサイリス・レックス)の組み立てが完了し、環境試験が始まったと発表した。
試験はコロラド州デンヴァーにある、ロッキード・マーティン・スペース・システムズ社の施設で行われている。試験は今後5か月間にわたって続き、真空や振動、極端な温度環境にさらされ、打ち上げや宇宙飛行に耐えられるかが試される。
試験が順調に進めば、OSIRIS-RExは2016年9月3日にアトラスVロケットで打ち上げられる予定となっている。OSIRIS-RExは2年にわたって宇宙を航行し、2018年に小惑星ベンヌ(ベヌー)に到着。505日間にわたって探査を行う。そして表面から、最大2kgほどの砂や石などのサンプルを回収し、2023年に地球に帰還する予定となっている。
■OSIRIS-REx Spacecraft Begins Environmental Testing | NASA
http://www.nasa.gov/press-release/goddard/nasa-s-osiris-rex-spacecraft-begins-environmental-testing