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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月26日、金井宣茂(かない・のりしげ)宇宙飛行士を、国際宇宙ステーション(ISS)の第54/55次長期滞在搭乗員に任命したと発表した。打ち上げは2017年11月ごろの予定で、滞在期間は約半年間が予定されている。

金井さんは1976年に生まれ、2002年から海上自衛隊に入隊。そして2009年に宇宙飛行士候補者に選抜された。同期には、現在ISSに長期滞在している油井亀美也(ゆい・きみや)宇宙飛行士や、2016年6月に打ち上げ予定の大西卓哉(おおにし・たくや)宇宙飛行士がいる。

その後、ISSに搭乗できる宇宙飛行士としての資格を得るために訓練を重ね、2011年7月に、油井さん、大西さんと共に、宇宙飛行士として認定された。

その後も実際に宇宙へ行く日に向けて、日本や米国、ロシアなどでさまざま訓練を続けており、今年7月20日から8月2日にかけては、「第20回NASA極限環境ミッション運用(NEEMO20)」にも参加した。これは、米国フロリダ州沖の海底に設置されている「アクエリアス」と呼ばれる海底研究室に滞在し、ISSでの長期滞在に必要な能力を訓練することを目的としたもので、欧州宇宙機関(ESA)のルカ・パルミターノ宇宙飛行士、NASAのセレナ・アノン宇宙飛行士らと共に訓練を完了している。

金井宇宙飛行士の打ち上げは、2017年11月ごろの予定で、ISSでの滞在期間は約6か月間が予定されている。打ち上げと帰還には、ロシアのソユーズ宇宙船を使用するという。2016年1月からは、ソユーズへの搭乗や、ISSでの長期滞在に必要となる訓練を開始する予定となっている。

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第54/55次長期滞在中は、フライト・エンジニアとして、ISSの運用や宇宙環境を利用した科学実験などを担当する予定だという。

今回の搭乗決定にあたって、金井宇宙飛行士は次のように述べた。

「このたび、国際宇宙ステーション第54次/第55次長期滞在ミッションの搭乗員として任命を受けました。ご尽力をいただきました関係者のみなさまに厚く御礼申し上げます。

これまで、NASAをはじめ世界中から高い評価を受けてきた日本人宇宙飛行士の先輩に引き続いて、このような重大な任務を任せていただいたことに誇りを感じるとともに、寄せられる大きな期待に応えるためには、これから2年あまりの訓練に臨むにあたり、相当な覚悟をもっていかなければならないと心を引き締めております。

一方で、国際宇宙ステーション(ISS)が安定的に運用されるようになり、この人類史上最大の宇宙インフラを、世界中のユーザーに使い尽くしてもらおうという「ネクスト・ステップ」に移行しつつある今この時期に、油井、大西そして金井と「ネクスト・ジェネレーション」と呼ばれる、宇宙飛行士に大きな任務が与えられるめぐり合わせに、心の震えるような興奮を覚えずにはいられません。

現在、軌道上で長期滞在を行っている油井宇宙飛行士の手により、ダークマターの謎を追う「CALET」や、宇宙でマウスを飼育して生きたまま地上に回収するマウス飼育ユニット、そして世界中で順番待ちになっている小型衛星放出など、これからの宇宙利用の可能性を切り拓いていくさまざまな実験機器の運用が始まりつつあります。

2年後には、世界中の科学者や研究者があっと驚いて息をのむような革新的な実験の実施に貢献し、日本のみなさまに胸を張って宇宙科学実験の成果をご報告できることを目標に訓練に励んでいきたいと存じます。

今後とも変わらぬご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます」。

 

■JAXA | JAXA 金井宣茂宇宙飛行士の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在搭乗員の任命決定について
http://www.jaxa.jp/press/2015/08/20150826_kanai_j.html

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