「ゼニート3F」ロケット、気象観測衛星「エレークトラL」2号機の打ち上げに成功

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ロシア連邦宇宙庁は2015年12月11日22時45分(日本時間)、気象観測衛星「エレークトラL」2号機を搭載した「ゼニート3F」ロケットを、カザフスタン共和国にあるバイコヌール宇宙基地から打ち上げた。

ロケットは順調に飛行し、衛星を所定の軌道に投入して打ち上げは成功した。ロシア連邦宇宙庁によると、衛星の状態も正常だという。

エレークトラLはラーヴォチュキン社が開発した衛星で、静止軌道から気象観測を行うことを目的としている。また国際的な衛星支援・捜索救助システムである「COSPAS-SARSAT」の受信機器も搭載されている。

打ち上げ時の質量は1740kgで、設計寿命は10年が予定されている。

1号機は2011年1月20日に打ち上げられ、現在も活動している。また2016年ごろには3号機の打ち上げも予定されている。

ゼニートはウクライナのユージュノイェ社が開発し、ユージュマシュ社が生産しているロケットだが、ロケット・エンジンはロシア製のものを使っている。そのため、ロシアとウクライナの関係悪化により、ゼニートの打ち上げは今回で最後となる可能性が高いといわれている。

 

Image Credit: Roskosmos
■РОСКОСМОС. РН «ЗЕНИТ» УСПЕШНО СТАРТОВАЛА С КОСМОДРОМА БАЙКОНУР
http://www.federalspace.ru/21880/

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