ULA社、次世代GPS衛星打ち上げの入札に不参加

Florida Today紙、Spaceflight nowなどは2015年11月16日、米空軍の次世代GPS衛星である「GPS III」衛星の打ち上げ契約の入札に、米国の基幹ロケットを運用するユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)社が参加しなかったと報じた。

ULA社はボーイング社とロッキード・マーティン社が半々の出資で設立した会社で、主にデルタIVロケットとアトラスVロケットの運用を行っている。アトラスVロケットにはロシア製のロケット・エンジンが使われているが、クリミア半島をめぐるロシアとの対立が原因で、米国議会はそのロシア製エンジンの購入数を制限し、段階的に廃止することを求めている。

アトラスVはそのエンジンがないと飛ばせず、デルタIVは価格が高く、他の入札者に勝てない。またULA社は米国製エンジンを使う次世代ロケット「ヴァルカン」の開発を進めているが、完成は早くとも2019年で、軍事衛星を打ち上げるための認証を得るにはさらに時間がかかる。

そのためULA社は米国議会に対し、アトラスV用のロシア製エンジンの購入数の制限を取り払うことを可能にする法律を可決することを求めていたが、入札の期限までに認められなかった。

この入札にはスペースX社も参加しているものと見られているが、状況は不明である。またULA社が撤退したことで競争入札にならなかったため、仮にスペースX社が入札に参加していたとしても、そのまま受注できるかも不明とされる。

 

Image: ULA
Source: floridatoday

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