【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)

こちらは、天の川銀河中心部の画像です。今回は、天の川銀河の中心部にある謎の天体「X7」について簡単に説明していきます。なお、本記事は2023年2月の情報をもとにしています。

Source
  • Image Credit: Anna Ciurlo/UCLA
  • sorae - 天の川銀河中心部にある謎の天体「X7」の正体に迫る
  • Anna Ciurlo, et.al. “The Swansong of the Galactic Center Source X7: An Extreme Example of Tidal Evolution near the Supermassive Black Hole”. (The Astrophysical Journal)

 

天の川銀河の中心は、「いて座A*(エースター)」と呼ばれる超大質量(超巨大)ブラックホールがあり、その周りを多くの天体が高速で公転しています。

いて座A*を公転する天体の多くは恒星で、小さなガスや塵の塊も見つかっています。これらは「G天体 (G object)」と呼ばれています。G天体がどうやってできたのかはまだ研究中ですが、恒星同士の重力による影響が原因なのではないかと指摘されています。

しかし、恒星でもG天体でもない天体が天の川銀河の中心部で見つかりました。「X7」と名付けられた謎の天体は、2002年に初めて画像化されました。

X7は、一見するとG天体に似ています。推定質量は地球の約50倍で、他のG天体と同様に細長い軌道を持ち、2036年には、いて座Aから約4800億キロメートルまで最接近すると考えられています。この距離はいて座Aに非常に近いため、X7は最終的にいて座A*に吸い込まれてしまうと予想されています。その結果、ブラックホールが物質を吸い込む過程を“リアルタイム”で観測できる可能性があるとして、注目を集めています。

(詳細は元記事を参照してください)

 

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編集/sorae編集部 原文・元記事/彩恵りり

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