【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した星団「ウェスタールンド1(Westerlund 1)」です。星から放射状に伸びる針状の光は、望遠鏡の構造によって生じる「回折スパイク」と呼ばれる現象です。ウェッブ宇宙望遠鏡特有の回折スパイクによって、ウェスタールンド1は一層美しく彩られています。
また、ウェッブ宇宙望遠鏡は人間の目では捉えられない赤外線の波長で主に観測を行うため、公開されている画像の色は観測時に用いられたフィルターに応じて着色されています。つまり、この画像は後から擬似的に色が付けられた「疑似カラー画像」となっています。
Source
ウェスタールンド1は、さいだん座の方向約1万2000光年先に位置する星団で、幅6光年未満という極めて狭い空間に、太陽質量の5万倍~10万倍もの質量が凝縮された「超星団(Super Star Cluster)」として知られています。また、この星団には非常に多くの大質量星が含まれており、ウォルフ・ライエ星、赤色超巨星、黄色超巨星、青色超巨星、さらには中性子星やブラックホール候補など、多様な天体が存在しています。
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編集/sorae編集部