【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、アメリカ航空宇宙局(NASA)のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の近赤外線カメラ「NIRCam」を用いて2022年7月12日に撮影された海王星と園周辺の画像です。
この画像は、NASA、欧州宇宙機関(ESA)、およびウェッブ宇宙望遠鏡を運用するアメリカの宇宙望遠鏡科学研究所(STScI)によって、2022年9月21日付で公開されました。soraeでは、同年9月24日の記事内でこの画像を紹介しています。
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ひときわ明るく輝いているのは、海王星最大の衛星であるトリトン(Triton)です。凝結した窒素の氷に覆われたトリトンの表面は、降り注ぐ太陽光のおよそ70%を反射します。そのため、近赤外線領域でメタンが強く光を吸収して暗く見える海王星本体と比べ、トリトンはこの画像の中で格段に明るく映し出されているのです。
また、海王星が普段見慣れている色合いと異なっているのは、ウェッブ宇宙望遠鏡が主として赤外線波長域で観測を行っているからです。人間の目では赤外線を捉えることはできないため、観測時に用いられた4種類のフィルターに基づいて、この画像は赤・緑・オレンジ・青に着色(疑似カラー化)されています。
以下の画像は、冒頭の画像に注釈を加えたもので、トリトン以外の6個の衛星がどこに写っているのかを確認することができます。
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編集/sorae編集部