【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:ESA-Hubble)

こちらは、とも座の方向約850光年先に位置する太陽系外惑星「WASP-121b」(手前側)と主星の「WASP-121」(奥側)の想像図です。

Source
  • Image Credit: NASA, ESA, Q. Changeat et al., M. Zamani (ESA/Hubble)
  • esahubble - WASP 121-b (artist’s impression)

 

WASP-121bとWASP-121は「地球と太陽の約2.6%の距離(地球から月までの平均距離の10倍程度)」という至近距離に位置しています。そのため、WASP-121bは主星であるWASP-121の強力な潮汐力によってフットボールのような引き伸ばされた形状であると考えられています。

また、WASP-121bは摂氏2500度を超える超高温の大気を持ち、その過酷な環境では鉄などの重金属さえも蒸発しているようです。

以下の動画は、WASP-121bの気象パターンを示したもので、研究者が大気の状態を詳細に分析するため、再生速度を調整したものとのことです。

「Dilmun(ディルムン)」「Tylos(ティロス)」と命名

太陽系外惑星命名キャンペーン2022」において、主星のWASP-121は「Dilmun (ディルムン)」、惑星のWASP-121bは「Tylos (Τύλος / ティロス)」と名付けられており、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の観測対象とされています。

国・地域 / 言語: バーレーン王国 / シュメール語とギリシャ語
テーマ: バーレーン群島に関連する古代文明や地名の名称。

星座: とも座
主星のカタログ名 / 分類: WASP-121 / F型主系列星
主星の名称: Dilmun (ディルムン)
主星の名称の由来: バーレーン群島とアラビア半島東部にまたがる地域にあった古代文明の所在地の名前。
惑星のカタログ名: WASP-121 b
惑星の名称: Tylos (Τύλος / ティロス)
惑星の名称の由来: バーレーン島の古代ギリシャ語名。 (著者注: バーレーン島はバーレーン王国の主要な島)

関連記事

 

編集/sorae編集部

元記事を読む