
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

【▲ NASA's Eyesで表示した太陽系外惑星「WASP-12b」の昼側(Credit: NASA)】
(引用元:NASA)
こちらは、ぎょしゃ座の方、地球から約1200光年先に位置している太陽系外惑星「WASP-12b」の想像図です。
Source
- Image Credit: NASA Visualization Technology Applications And Development (VTAD)
- NASA - WASP-12b 3D Model
WASP-12bは、WASP(Wide Angle Search for Planets)プロジェクトが2008年に地上の望遠鏡を用いて観測し、2009年に正式に発表された太陽系外惑星です。
主星であるWASP-12のすぐ近くを公転するWASP-12bは、木星の約1.4倍の質量を持つ巨大ガス惑星で、「ホットジュピター」に分類されます。ラグビーボールのような形状は、主星の強力な重力によって引き伸ばされたものです。また、主星の灼熱の環境によって大気が少しずつ剥ぎ取られており、1000万年後には主星に完全に飲み込まれる可能性があると考えられています。
なお、2017年に実施されたハッブル宇宙望遠鏡の観測データを用いた研究では、WASP-12bの昼側は光をほとんど反射せず、黒色に近い太陽系外惑星であることが分かりました。

- NASA'S EYES(外部サイト)
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編集/sorae編集部