【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、アメリカ航空宇宙局(NASA)のゴダード宇宙飛行センターの惑星科学者Geronimo Villanueva氏によって作成された、日没時の空のシミュレーションです。将来の天王星探査ミッションに備えてVillanueva氏が用意したモデリングツールを検証するために作成されました。
地球(3パターンを含む)6天体が表示されており、これらの天体の地上から、超広角カメラレンズを通して見上げた空の景色が再現されています。
※…NASAが動画を公開したのは2020年6月23日、soraeでは2020年7月1日の記事で紹介しています。
Source
この動画に表示されている天体は、以下のとおりです。
- 地球(EARTH CLEAR)※快晴の空
- 地球(EARTH HAZE)※かすみがかった空
- 地球(EARTH OVERCAST)※曇り空
- 火星(MARS)
- 金星(VENUS)
- 天王星(URANUS)
- トラピスト1e(TRAPPIST-1e)※みずがめ座の方向およそ40光年先の系外惑星
- タイタン(TITAN)※土星の衛星
動画には太陽そのものが表示されていないため、実際の日没時の空とは異なる印象を受けます。例えば、快晴の地球を再現した場面では、画面下部が夕焼けで赤く染まりながら全体が暗くなっていく、空の変化のみが描かれています。
実際にこれらの光景を人類の目で見ることは難しいかもしれませんが、有人探査が計画されている火星や、地球外生命の存在が期待されている土星の衛星タイタンなどは、将来の世代が実際の夕暮れを見る日がやってくるかもしれません。
編集/sorae編集部