【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:ESO)
こちらは地球から約1500光年離れた「ちょうこくしつ座R星(R Sculptoris)」とその周辺の様子です。画像の作成にはチリの電波望遠鏡群「アルマ望遠鏡」で取得した電波の観測データが使われました。
Source
- Image Credit: ALMA (ESO/NAOJ/NRAO)/M. Maercker et al.
- ESO - Curious spiral spotted by ALMA around red giant star R Sculptoris (data visualisation)
中心にあるのが「ちょうこくしつ座R星」です。最も外側には、シャボン玉のように星を取り囲むガスの球殻構造が広がっています。その内側には、ガスでできた渦巻構造が存在し、これは伴星の重力によって形成されたと考えられています。
この渦巻構造は、AGB星(漸近巨星分枝星)である「ちょうこくしつ座R星」が大気を放出する際、見えない伴星の重力が影響を及ぼすことで生じると推測されています。アルマ望遠鏡の高解像度観測によって、星周ガスのらせん状構造が鮮明に捉えられました。
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編集/sorae編集部