【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:ESA/Hubble)
こちらは、2006年2月15日にハッブル宇宙望遠鏡の掃天観測用高性能カメラ(ACS)で撮影された冥王星系の画像です。画像中央の最も明るい天体が冥王星で、そのすぐ右下に衛星「カロン」、さらにその右方向に衛星「ニクス」と「ヒドラ」が写っています。
Source
- Image Credit: NASA, ESA, H. Weaver (JHU/APL), A. Stern (SwRI), and the HST Pluto Companion Search Team
- ESA/Hubble - The Pluto system on Feb. 15, 2006 (non-annotated)
この画像は、2005年5月15日に冥王星系で新たに発見された2つの衛星「S/2005 P1」「S/2005 P2」の軌道を調査するとともに、新たな衛星が存在しないかを確認する目的で撮影されました。
その後の2006年6月21日に、S/2005 P2はギリシア神話に登場する夜の女神にちなみ「ニクス(Nix)」、S/2005 P1は同じくギリシア神話に登場するヘビの怪物にちなみ「ヒドラ(Hydra)」と命名されました。またNASAによると、この2つの衛星の頭文字「N」「H」は探査機「ニュー・ホライズンズ(New Horizons)」のミッションに敬意を払ったものだといいます。
なお、冥王星の衛星はカロン、ニクス、ヒドラのほか、2011年に発見された「ケルベロス(Kerberos)」と2013年に発見された「ステュクス(Styx)」も確認されています。
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編集/sorae編集部