(引用元:NASA)
こちらは、アメリカ航空宇宙局(NASA)の火星探査車「Perseverance」に搭載されている「Mastcam-Z」の右側のカメラを用いて、2024年12月12日(Perseveranceのミッション1356ソル目※)の現地平均太陽時12時5分に撮影された火星の風景です。
※…1ソル(Sol)=火星での1太陽日、約24時間40分。
- Image Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU
- NASA - Mars Perseverance Sol 1356: Right Mastcam-Z Camera
NASAが公開している「Mars Perseverance Raw Images」では、Perseveranceが撮影したRAW画像が日々更新されています。今回紹介する1枚は、ミッション第200週(2024年12月8日~14日)に撮影されたものです。この画像には大小さまざまな岩が散在しており、特に左側の大きな岩が目を引きます。また、画像全体を見渡すと、古代火星に存在したとされる水の流れの形跡や、風による侵食の影響を受けたかのような岩々の姿を確認することができます。
火星探査車Perseveranceとは
Perseveranceは、NASAが2020年に火星に送った探査車で、火星の地質や気候の調査、古代生命の痕跡の探索、将来の有人火星探査に向けた技術実証を目的としています。
Mastcam-Zについて
Mastcam-Zは、Perseveranceのマストに搭載されている2つのカメラシステムで、主に火星の地形や岩石を立体的に撮影することができます。2012年8月に火星に着陸した火星探査車「Curiosity」に搭載されたMastcamから改良が加えられており、Mastcam-Zは最大4倍のズームが可能となっています。
なお、NASAによるとMastcam-Zの「Z」は、Zoomを意味するものだといいます。
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編集/sorae編集部