【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)

冬の星座「オリオン座」は、特徴的な3つの星と鼓(つづみ)のような形状で知られ、冬の大三角を構成するベテルギウスも含まれています。私たちは通常、星を平面上の2次元として見ていますが、立体的に考えたことはありますか?

今回改めて紹介する「オリオン座を立体的に捉えた画像」で、オリオン座を構成する星々の奥行きを再確認してみましょう。

Source
  • Image Credit: Ronald Davison
  • sorae - オリオン座の立体的な画像で「奥行き」を実感してみよう
  • APOD - Orion in Depth

 

冒頭の画像(拡大画像)は、ヒッパルコス衛星による天体の位置や年周視差を計測したデータ(ヒッパルコス星表)を用いて、オリオン座の明るい星の相対的な位置を再構成したものです。その奥行きが明確になっており、地球上から見た形状とは大きく異なることがわかります。

【▲ 冒頭の画像の左上を一部拡大したもの(Credit: Ronald Davison)】

オリオンのベルトの中央の星「アルニラム(Alnilam)」は地球から約2000光年離れており、他の2つの星「アルニタク(Alnitak)」と「ミンタカ(Mintaka)」よりも約3倍遠くに位置します。立体視でみると偶然に2等星が一列に3つ並んで見えることが分かります。

オリオン座の星々から分かるとおり、私たちが夜空で見る星座の形は偶然の産物なのです。

 

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編集/sorae編集部

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