
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

【▲ 欧州宇宙機関(ESA)の火星探査機マーズ・エクスプレスが撮影した火星(Credit: ESA/DLR/FU Berlin)】
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、火星探査機「マーズ・エクスプレス(Mars Express)」が撮影した火星です。この画像は、欧州宇宙機関(ESA)が2019年9月19日付で公開したものを、soraeでは2019年9月20日の記事内で紹介しています。
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画像の上部に見える火星の北極からは、明るい白い雲が極冠付近から南に向かって伸びている様子が観察できます。また、中央右のやや白っぽいエリアは「サバエア大陸(テラ・サバエア、サバエア高地)」と呼ばれる地域で、その左側(西)には「カッシーニ・クレーター」、下側(南)には「ホイヘンス・クレーター」が写っています。
また、画像の右下、火星の地平線に沿って白く広がっているのは、南半球にあるヘラス平原です。平原と呼ばれていますが、その正体は天体衝突によって形成された巨大なクレーターと考えられています。
この画像は、ESAの「Space in images」から高解像度版をダウンロードすることが可能です。
火星探査機マーズ・エクスプレスとは
マーズ・エクスプレス(Mars Express)とは、ESAが2003年に打ち上げた火星探査機です。火星の表面や大気の詳細な観測を行い、地形や水の存在、火星の過去の環境条件に関する貴重なデータを提供しています。
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編集/sorae編集部