【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)

こちらは、ハッブル宇宙望遠鏡の「広視野カメラ3(WFC3)」で取得されたデータをもとに、色調を強調して作成された「バタフライ星雲」の美しい画像です。

Source
  • Image Credit: NASA, ESA, Hubble; Processing & License: Judy Schmidt
  • sorae - 鉄の分布が描き出した「バタフライ星雲」の赤い縁取り
  • apod - Iron in the Butterfly Nebula

バタフライ星雲は「NGC 6302」として知られる、さそり座の方向約4000光年先に位置している惑星状星雲です。惑星状星雲とは、超新星爆発を起こさない太陽のような比較的軽い恒星が赤色巨星になった頃に周囲へ放出したガスによって形成された天体のことで、白色矮星へ進化していく熱い中心星が放射する紫外線によってガスが電離し輝いています。

この画像では、まるで「蝶の羽」のように広がるガスの一部が赤く輝いているように見えます。これは、バタフライ星雲における鉄の分布を強調処理したもので、白い部分のあちこちに見える黄緑色は窒素、青色は酸素の分布を示しています。

 

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編集/sorae編集部

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