
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
今回ご紹介する画像は、けんびきょう座(Microscopium)の方向およそ2億光年先にある相互作用銀河「Arp-Madore 2105-332(AM 2105-332)」です。
左の明るい渦巻銀河が「ESO 402-10」、右の小ぶりな渦巻銀河が「ESO 402-9」です。2つは重力で引き合いながら長い潮汐の“橋”を伸ばしています。
Source
- Image Credit: ESA/Hubble & NASA, J. Dalcanton; Acknowledgement: L. Shatz
- sorae - 銀河の列が気になるけれど…ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した南天の相互作用銀河
- ESA/Hubble - All lined up
相互作用銀河とは、すれ違ったり衝突したりすることで重力の影響を及ぼし合っている複数の銀河を指す言葉です。相互作用銀河のなかには潮汐力によって形が大きくゆがんだり、渦巻腕(渦状腕)が長い尾のように伸びていたりするものもあります。
ぱっと目を引くのは、ESO 402-10の“下”に縦一列に並んでいる小さな銀河たちでしょう。しかしこれらは背景の遠方銀河で、AM 2105-332とは関係がありません。たまたま私たちの視線方向が一直線になり、首飾りのように見えているだけなのです。
編集/sorae編集部