【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、soraeが2021年4月10日の記事内で紹介した『褐色矮星の想像図』です。恒星と惑星の中間にあたる褐色矮星は、天の川銀河だけでも数十億個存在すると考えられている天体です。
Source
- Image Credit: NASA/JPL-Caltech/R. Hurt (IPAC)
- sorae - 約1時間で1回自転する褐色矮星が確認される。限界に近い自転速度か
元記事では「これまで知られていたものよりも短い周期で自転する褐色矮星が3つ確認された」とする研究成果を紹介しています。
報告された3つの褐色矮星「2MASS J0348-6022」「2MASS J1219+3128」「2MASS J0407+1546」は、質量がそれぞれ木星の約43倍、約49倍、約67倍で、直径はいずれも木星とほぼ同じとみられています。
自転周期はそれぞれ約1.08時間、約1.14時間、約1.23時間で、これは約10時間周期で自転する木星の10分の1程度という短さ。地球で1日が経つあいだに、これらの褐色矮星は20~24回ほど自転していることになります。
研究者はこれらの褐色矮星について「これよりも自転が速いと褐色矮星自身が引き裂かれる可能性があります」と語っています。
また、以下の動画は、褐色矮星「2MASS J0348-6022」と「木星」「土星」の自転周期や質量を比較したものです。
文/sorae編集部