【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した『銀河団「MACS J0138.0-2155」による重力レンズ効果を受けた銀河「MRG-M0138」』です。
(sorae 2021年7月19日の記事に掲載した画像)
Source
- Image Credit: ESA/Hubble & NASA, A. Newman, M. Akhshik, K. Whitaker
- sorae - ESA/Hubble & NASA, A. Newman, M. Akhshik, K. Whitaker
「MACS J0138.0-2155」という約40億光年先の銀河団を撮影した画像には、同じ天体「MRG-M0138」からの光が重力レンズ効果によって歪んで見える2つの弧状の像が映し出されています。
MRG-M0138は約100億光年先にあり、その光が手前の銀河団(MACS J0138.0-2155)の重力によって曲げられ、地球からは分裂した像として観測されます。これは、重力レンズ効果と呼ばれるもので、リング状の像は「アインシュタインリング」と呼ばれます。
この観測結果は、宇宙初期の銀河形成や進化のメカニズムを理解する上で貴重な情報を提供しており、今後の研究に大きな影響を与えると期待されています。
重力レンズとは
重力レンズとは、強力な重力を持つ天体が背景の光を曲げて拡大・歪曲させる現象です、アインシュタインの一般相対性理論で説明され、遠方の銀河やブラックホールなどの観測に利用されています。 » 重力レンズ(Wikipedia)
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編集/sorae編集部
#銀河団 #宇宙画像 #宇宙写真