【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)

こちらは、アメリカ航空宇宙局(NASA)が2019年6月13日に公開した『土星の環と衛星ダフニス』です。土星探査機「カッシーニ」の撮像システム「ISS(Imaging Science Subsystem)」の狭角カメラを使って取得したデータを着色した疑似カラー画像です。

Source
  • Image Credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute
  • NASA - Embedded Moons Sculpt Saturn's Rings

 

ダフニス(Daphnis)は、直径約8kmという非常に小さい衛星で、土星のA環(Aリング)の「キーラーの空隙」と呼ばれる狭い隙間の中を公転しています。この画像では、ダフニスの重力がキーラーの空隙の端にある粒子を引き寄せ、波のような形状を作り出していること分かります。

また、ダフニスは「羊飼い衛星(※)」と呼ばれており、土星の輪の隙間の維持に関わっているものと想定されています。

※…羊飼い衛星とは、惑星の環の中を公転していて、環の形状を保つ小さな衛星のことをいいます。土星では、ダフニスの他に、パン、アトラス、プロメテウス、パンドラなどが羊飼い衛星に相当します。

 

編集/sorae編集部

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