【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)


こちらは、アメリカ航空宇宙局(NASA)の火星探査機「2001マーズ・オデッセイ(2001 Mars Odyssey)」が2023年5月9日に撮影した火星のパノラマ画像です。2001マーズ・オデッセイに搭載された熱放射撮像カメラ「THEMIS」で、火星の高度約400kmで撮影した10枚の画像を合成したものとなっています。

アメリカ航空宇宙局(NASA)の火星探査機「2001 Mars Odyssey(2001マーズ・オデッセイ)」の熱放射撮像カメラ「THEMIS」で2023年5月9日に撮影された火星のパノラマ。
【▲ アメリカ航空宇宙局(NASA)の火星探査機「2001 Mars Odyssey(2001マーズ・オデッセイ)」の熱放射撮像カメラ「THEMIS」で2023年5月9日に撮影された火星のパノラマ。10枚の画像を合成して作成(Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU)】
Source
  • Image Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU
  • sorae - NASA探査機「2001マーズ・オデッセイ」が高度約400kmで撮影した火星のパノラマ

この画像には、クレーターが多い火星の地表と、氷粒や塵で構成された雲が層を成している様子が捉えられています。画像は赤外線波長で取得したデータを着色したもので、可視光で見る景色とは異なります。

THEMISは赤外線カメラを使用し、火星の表面や大気中の塵や氷の分布、温度変化を観測します。この観測では、火星の大気モデルを改良するために計画され、探査機の向きを変更して大気の断面を捉える工夫がなされました。また、衛星フォボスの観測も行われ、新たな角度からのデータがフォボスの研究に役立つと期待されています。

 

編集/sorae編集部

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