【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、soraeが2019年11月15日の記事内で紹介した『銀河中心を高速で飛び出した恒星「S5-HVS1」』の想像図です。
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天の川銀河の星々は各々の速度で移動していますが、他の星よりもずっと速く移動する「超高速度星」と呼ばれる星も幾つか見つかっています。S5-HVS1は、2019年に発見された超高速度星で、秒速1700kmで移動しており、他の恒星の約10倍もの速度で天の川銀河から飛び出しています。
研究チームの分析した結果、S5-HVS1は天の川銀河の中心に位置する超大質量ブラックホール「いて座A*(いてざ えーすたー)」から放り出された可能性があることがわかりました。地球からおよそ2万9000光年先という”宇宙のスケールからすれば比較的近かった”ため、研究チームはS5-HVS1がどこから移動してきたのかを追跡することができたといいます。
なお、S5-HVS1は元々連星系として存在していたとみられ、ブラックホールに片方の星が捕らえられた際に、弾き飛ばされたと推測されています。
文/sorae編集部