【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、soraeが2023年12月5日の記事内で紹介した『準惑星エリスと衛星ディスノミア』です。
Source
- Image Credit: NASA, ESA, and M. Brown (California Institute of Technology)
- sorae - 準惑星エリスは予想よりも“柔らかい”? 氷の外殻に対流が生じている可能性
冒頭の画像は、2006年8月にハッブル宇宙望遠鏡の掃天観測用高性能カメラ(ACS)で撮影された準惑星エリス(Eris)とその衛星ディスノミア(Dysnomia)です。中央の明るい光点がエリスで、その左やや下にある小さな光点がディスノミアです。
エリスの直径は冥王星よりわずかに小さい約2326kmで、ディスノミアは約700kmです。太陽に最も近い時でも約38天文単位(※1)、最も遠い時は約94天文単位も離れる楕円軌道を公転しているため、ハッブル宇宙望遠鏡でもこのような光の点としてしか捉えることができない天体です。
2005年1月に発見されたエリスは「惑星」の定義を見直す動きにつながり、2006年8月に開催された国際天文学連合(IAU)の総会で冥王星(当時は惑星に分類)やケレス(同・小惑星に分類)とともに準惑星に分類されました。
※1…1天文単位(au)は約1億5000万km、太陽から地球までの平均距離に由来。
文/sorae編集部