【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)

こちらは、soraeが2022年3月10日の記事内で紹介した『変光星「いっかくじゅう座V838星」』です。

Source
  • Image Credit: ESA/Hubble
  • sorae - ハッブル宇宙望遠鏡のカメラ「ACS」取り付けられてから20年目を迎える

 

いっかくじゅう座の方向約2万光年先の変光星「いっかくじゅう座V838星」(V838 Monocerotis)は、2002年に一時的な増光が観測されました。しかし、増光の原因は今もはっきりしていないようです。

V838星から放射された光は地球に直接届くものもあれば、星を取り囲む塵に反射されてから地球に届くものもあります。増光時に星から放射された強い光は、星の周囲に広がる塵を照らしつつ外側に向かって伝わっていきました。その様子はハッブル宇宙望遠鏡によって「光のこだま(light echo)」として観測されています。

繰り返し行われたハッブルの観測によって、あたかもV838星を取り囲む塵の殻を内側から外側へとスキャンしたかのような、時間とともに変化する「光のこだま」の様子が捉えられました。掃天観測用高性能カメラ(ACS)で撮影した冒頭の画像では、2004年2月時点での「光のこだま」が示されています。

以下の動画は、V838星の8枚の画像をモーフィングしたものです。※冒頭で紹介した画像とは角度が異なります。

用語参考:モーフィング(Wikipedia

文・編集/sorae編集部

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