【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)

こちらは、アメリカ航空宇宙局(NASA)の惑星探査機「ボイジャー2号」が撮影したです。

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1977年8月に打ち上げられたボイジャー2号は、翌月に打ち上げられつつも先行した姉妹機の「ボイジャー1号」に続き、木星(1979年7月)と土星(1981年8月)の探査を遂行。1986年1月には人類初にして唯一の探査を行いました。に最接近したのはそのさらに3年半ほど後、1989年8月25日のことです。

冒頭の画像は、最接近のおよそ5日前に撮影されたの全体像。中央付近に見えている暗い部分は「大暗斑」と呼ばれていて、その後の「ハッブル」宇宙望遠鏡による観測では一旦消滅したことが確認されましたが、再出現していることが判明しています。

海王星はに対して地球の30倍も遠い軌道を公転しているため、地球の1000分の1しか光が届きません。暗い被写体を撮影するにはカメラの露光時間を長くしなければなりませんが、ボイジャー2号は時速9万kmという最大速度で飛行していたため、そのまま撮るとブレてしまいます。そのため、海王星の撮影時にはスラスターの噴射を調整してボイジャー自体を回転させることで、高速飛行によるブレを打ち消す方法が採られました。

 

文/sorae編集部

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