【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、soraeが2022年9月24日の記事内で紹介した『ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が捉えた海王星とその周辺』の疑似カラー画像です。撮影には、ウェッブ宇宙望遠鏡の近赤外線カメラ「NIRCam」が使用されました。
Source
- Image Credit: NASA, ESA, CSA, STScI; IMAGE PROCESSING: Joseph DePasquale (STScI)
- sorae - 海王星の環も鮮明に撮影 ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡
この画像には既知の海王星の衛星14個のうち、その半分となる7個の衛星が写っています。画像左上から順に、トリトン、ガラテア、ナイアド、タラッサ、デスピナ、ラリッサ、プロテウスです。
衛星トリトンは、左上でひときわ明るく輝いて見えます。NASAによれば、凝結した窒素の氷に表面が覆われているトリトンは、降り注ぐ太陽光の平均70パーセントを反射するがゆえに、メタンが近赤外線を強く吸収することで暗く見える海王星と比べて、この画像でははるかに明るく見えるのだといいます。
また、普段よく見る”青い海王星”と異なった色をしているのは、人の目では捉えることができない赤外線波長されたデータを「4種類のフィルターに応じて、赤・緑・オレンジ・青に着色している」からです。
※…F460M:赤、F300M:オレンジ、F210M:緑、F140M:青でそれぞれ着色
文/sorae編集部