【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、soraeが2019年5月10日の記事内で紹介した『火星の衛星「フォボス」の満月』です。NASAの火星探査機「2001 マーズ・オデッセイ」に搭載されている熱放射撮像カメラ「THEMIS」によって撮影されました。
Source
- Image Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU/SSI
- sorae - 火星探査機「2001 マーズ・オデッセイ」が撮った衛星「フォボス」の満月
撮影日は、2019年4月24日です。画像の色は温度を示していて、フォボス表面の実際の色とは異なります。一番低い紫(150ケルビン=摂氏マイナス123度)から、青、緑、黄、オレンジ、そして一番高い赤(300ケルビン=摂氏27度)にかけて、フォボスの表面に温度のグラデーションが描き出されています。
また、満月のフォボスの画像は、表面の物質の違いを読み取るのに適しています。特に注目されているのは、鉄やニッケルといった金属です。金属の比率や他の鉱物との混ざり具合を調べることで、フォボスが火星の破片からできているのか、それとも火星に捉えられた小惑星なのかを判断するのに役立つと考えられています。
文・編集/sorae編集部