【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
Source
- sorae - まるでカラフルな蝶ネクタイ。かつて湾曲形状だと思われた「ブーメラン星雲」
- Image Credit: NASA, ESA and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA); Acknowledgment: J. Biretta (STScI)
こちらは、soraeが2023年3月20日の記事内で紹介した『原始惑星状星雲「ブーメラン星雲(Boomerang Nebula)」』です。この画像はハッブル宇宙望遠鏡の「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」を使って観測されました。
地上の望遠鏡を使ってこの星雲が観測された1980年当時、湾曲した構造をしているように見えたことから「ブーメラン星雲」と付けられました。ハッブルが撮影した画像では、ブーメランというよりも、双方向に広がるローブ(lobe、葉状の構造)を持った「蝶ネクタイ」のような姿をしていることがわかります。
ローブの長さは片側だけでも約1光年で、太陽1.5個分に匹敵する質量の物質が1500年ほどかけて放出されたことで形成されたと考えられています。ブーメラン星雲全体の最大幅は、太陽から最寄りの恒星であるアルファ・ケンタウリまでの距離(約4.37光年)の半分ほどに達するといいます。
(元記事より要約)
文・編集/sorae編集部