【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
Source
- Image Credit: NASA, ESA, P. G. Martín (Autonomous University of Madrid), J. DePasquale (STScI); Acknowledgment: A. Filippenko (University of California, Berkeley)
- sorae - この破線の正体は? ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した銀河の画像に出現
こちらは、soraeが2024年4月21日の記事内で紹介した『棒渦巻銀河「UGC 12158」』です。この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の掃天観測用高性能カメラ(ACS)で撮影されました。
ぱっと見て気になるのは、画像の中央上にある誰かが書き足したような破線ではないでしょうか。ハッブル宇宙望遠鏡を運用する宇宙望遠鏡科学研究所(STScI)によると、これは観測中に視野を横切った太陽系内の小惑星の軌跡です。
ハッブル宇宙望遠鏡は天文学の研究のために特定の狭い波長域の光を通す何種類ものフィルターを切り替えながらデータを取得しています。背景の天体と比べて高速で視野を横切る天体は線状の軌跡を残しますが、その軌跡は各データで異なる位置に現れることになります。ただし、フィルターを切り替えている間も天体は視野を移動し続けるため、データ全体では一部が途切れた不連続な軌跡が記録されます。ここに掲載したような天体画像は異なるフィルターを介して取得された複数のデータを着色・合成して作られるので、完成した画像には天体の軌跡が破線として描き出されるというわけです。
(元記事より引用)
文/sorae編集部